豚舎・堆肥化施設の空気浄化

農林水産省によると、畜産に関する苦情は悪臭に対するものが最も多く、54%を占めています。(参考:農林水産省「畜産環境をめぐる情勢」令和4年12月)
特に糞尿から発生するアンモニアは量も多く、代表的な悪臭の原因となっています。
 

これまで畜舎や家畜ふん尿の堆肥化施設から排出される悪臭物質の除去技術として、生物脱臭法であるバイオフィルターや土壌脱臭が一部の施設に導入されていましたが、多量のアンモニアを処理するには大型化・大面積化が必要で、よりコンパクトな装置が求められていました。

産総研で開発したアンモニア吸着装置(銅プルシアンブルー粒状吸着材)は、豚舎での効果測定においても悪臭除去の効果が確認でき、畜舎だけでなく家畜ふん尿の堆肥化施設から出る悪臭の対策にも有効という結果が出ています。
 

銅プルシアンブルー粒状吸着材 (株)フソウ製
銅プルシアンブルー粒状吸着材 (株)フソウ製


参考(外部リンク):
AIST:産業技術総合研究所 成果記事「簡単に再生できる粒状吸着材で豚舎や堆肥化施設の空気をキレイに」(2019/1/23)

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